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雇用、いわゆる正社員は減っていく?

非正規雇用や多重請負の問題が日本でも活発に議論されていますが、それはアメリカでも同じようです。Wall Street Journal の記事「 THe End of Employees 」。長文ですが、実例を紹介しながらの読み応えのある記事です。

www.wsj.com

今、経営者が考えていること

アウトソーシングを感がているのはアパレルやコールセンター関連だけでなく、今や全産業で検討・実装が進んでいます。。今、多くの経営者が考えていることは以下の順。

  1. 自動化できる?
  2. アウトソースできる?
  3. 契約社員フリーランスでできる?
  4. それでもできないなら雇用を検討

こうしてみると正社員という間口はますます狭まっていることがわかるかと思います。記事中では、Virgin America の従業員あたりの収益性の高さは、顧客に対面する業務以外を全てアウトソーシングした結果であることや、Best place to Work に選ばれている Googleでさえ、多くの従業員がアウトソーシングのスタッフだという話が紹介されています。じゃあ、何を正社員でやる仕事として社内に残すのかというと、ビジネスのコア ( これが思ったより小さい )です。

競合との差別化になる業務

このような仕事は絶対インハウスでやるべき。そして、この何をコア、差別化要素になるかは市場の早い移り変わりとともに、もちろん変化していきます。なので、これからの企業はアウトソーシングしたりインハウス化したりというのを市場の変化に合わせて柔軟に切り替えていくことになるでしょう。フットワークを軽くするために、少数精鋭、重点分野をインハウス化し、アウトソーシングコストはいつでも上げ下げできるようにしておく。こんな姿がここ数年流行ってきそうな予感がします。

ちょっと前に話題になった以下の記事が、まさにこの状況を表現しているかなと思います。

blog.tinect.jp